歯についた歯石をそのままにしていませんか？
歯石は痛みがなく、いつの間にか溜まるものなので、「気がついたら歯石がびっしりついていた」ということも珍しくありません。
しかし、歯石を放置するとさまざまなお口のトラブルの原因になります。
この記事では、歯石が及ぼす悪影響や歯石除去にかかる費用について解説するので、ぜひ参考にしてお口の健康維持に役立ててください。
歯石とは
歯石とは、歯に付着した石のような固いかたまりのことです。
歯石は、磨き残した歯垢（プラーク）が唾液に含まれるミネラルと結合することで石灰化し形成されます。
歯垢が付着してから、2日で石灰化が始まるとされており、一度歯石になってしまうと歯みがきだけで除去することは難しくなります。
歯石は誰しもができてしまうものですが、放置したままだとさまざまなお口のトラブルの原因となってしまうのです。
歯石がお口に及ぼす悪影響
歯石を放置すると、どのようなお口のトラブルが起きるのでしょうか。
ここでは、歯石がお口に及ぼす悪影響を解説します。
口臭がキツくなる
歯石の表面はザラザラしているため、歯垢や汚れが付着しやすくなります。
歯垢に含まれる細菌が繁殖することで特有の悪臭を放ち、口臭がキツくなります。
口臭そのものに健康被害はありませんが、周りに悪い印象を与えてしまう可能性が高いのでケアしておきたいですよね。
歯周病の悪化
歯石は歯周病を悪化させる原因になります。
歯石の周りに歯垢が溜まりやすくなり、歯周病菌の温床となるからです。
歯周病は歯肉の退縮や出血、歯の動揺などを引き起こし、症状が進行すると歯が抜け落ちることもあります。
歯周病は初期症状がないため、定期的な歯石除去で予防することが重要です。
見た目が汚くなる
付着したばかりの歯石は白色に近く、溜まっていても目立ちません。
しかし、長く放置された歯石は黄色や茶色、黒色に変色します。
特に前歯に歯石が溜まると他人からも見えるようになるので、「歯が汚い」という印象を与えてしまうでしょう。
また、歯石が溜まることによって歯周病が進行すると、歯ぐきが赤く腫れたり出血を起こしたりすることもあるので、不健康な印象を与える一因となります。
歯石除去は自分でできる？
歯石は道具があれば自分で除去することも可能ですが、歯や歯ぐきを傷つける恐れがあるため、あまりおすすめできません。
また、セルフケアでは自分で見える部分の歯石しか取れないため、完全にすべての歯石を除去することは難しいでしょう。
歯石は歯茎の奥の見えない部分にも溜まっていることが多いです。
そのため、歯石除去は歯科医院で治療してもらうようにしましょう。
歯石除去にかかる費用はどれくらい？
歯科医院での歯石除去は、「保険適用」の場合と「保険適用外」の場合で費用が変わります。
歯周病や歯ぐきの炎症といった病気と診断され、治療の一環として歯石取りを行う場合は保険が適用されます。
保険診療で、検査代を含めて3,000円〜4,000円程度が相場です。
歯ぐきの状態が良く、クリーニングが目的の場合は保険適用外となります。
自由診療のため、費用は医院によって異なりますが、8,000円〜10,000円程度が相場です。
歯石のつきやすさには個人差があるものの、歯の健康維持のために、3〜6ヶ月に一度は歯石除去を受けることをおすすめします。
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まとめ
歯石は磨き残した歯垢が石のように固まったものです。
歯みがきだけでは落としづらく、口臭や歯周病が進行する原因にもなります。
自分で歯石を除去する方法もありますが、歯や歯ぐきを傷つけるリスクがありますし、完全に除去することはできません。
歯石を溜めないためには、日々のセルフケアはもちろん、定期的に歯科医院での検診を受けることが大切です。
保険適用であれば、3000円〜4000円程度で治療が受けられます。
歯の健康維持のためにも歯石除去を検討してみてくださいね。