マウスピース矯正で前歯だけ治す際の費用と期間の目安を解説

前歯の歯並びが気になっていても、全体矯正は費用や期間の負担が大きく、治療に踏み切れない方もいます。奥歯の噛み合わせに大きな問題がなければ、前歯だけを対象にしたマウスピース矯正を検討できる場合があります。部分矯正は自由診療のため、健康保険は適用されず全額自己負担です。

前歯だけのマウスピース矯正は、軽度のすきっ歯や歯のデコボコなど、限られた範囲の歯並びを整える部分矯正です。全体矯正より治療範囲を抑えられる一方で、歯並びや噛み合わせによっては前歯だけでは対応できない場合があります。

前歯だけのマウスピース矯正について、費用・治療期間・適応できる症例を中心に解説します。対応できない歯並びやクリニック選びのポイントも確認し、カウンセリング前に自分が部分矯正を検討できるか判断するための情報を整理しましょう。

目次

前歯だけのマウスピース矯正とは

マウスピース矯正の部分矯正と全体矯正の違い

前歯だけのマウスピース矯正は、前歯を中心に歯を動かす部分矯正です。奥歯の噛み合わせに大きな問題がなく、治療範囲を前歯に限定できる場合は、全体矯正より費用や治療期間を抑えられる可能性があります。

前歯だけの部分矯正と全体矯正の違い

マウスピース矯正には、前歯など一部の歯を対象にする部分矯正と、奥歯を含む歯列全体を整える全体矯正があります。部分矯正は動かす歯が少ないため、全体矯正よりマウスピースの枚数や治療期間を抑えやすい点が特徴です。

部分矯正と全体矯正の比較
前歯だけの部分矯正 全体矯正
治療対象 前歯数本を中心に治療 奥歯を含む歯列全体
費用相場 15万〜40万円程度 60万〜100万円程度
治療期間 3〜12カ月程度 1.5〜3年程度
適応しやすい症例 軽度の歯並びの乱れ・奥歯の噛み合わせが安定している症例 広い範囲の歯並びや噛み合わせを整える必要がある症例

前歯だけを動かしたい場合でも、奥歯の噛み合わせまで確認する必要があります。噛み合わせに問題がある場合は部分矯正だけでは対応できないため、精密検査を受けて治療範囲を判断してもらいましょう。

前歯だけのマウスピース矯正が選ばれる理由

前歯だけのマウスピース矯正は、治療範囲を前歯に限定できるため、全体矯正より費用や期間を抑えやすい治療です。さらに透明な装置を使用するため、矯正中の見た目が気になりにくいという特徴があります。

前歯矯正でマウスピースが選ばれる主な理由
  • 透明な装置で矯正中の見た目への影響が少ない
  • 全体矯正より費用・期間の負担を抑えやすい
  • 取り外しができるため食事や歯磨きがしやすい
  • 前歯など気になる範囲に絞って治療できる

仕事中の見た目が気になる方や、結婚式・就職活動などに向けて歯並びを整えたい方は、希望する時期までに治療できるかも確認しておきましょう。初診時に治療期間の目安を聞くと、開始時期を検討しやすくなります。

前歯だけのマウスピース矯正に適した歯並び

前歯だけのマウスピース矯正は、軽度の歯並びの乱れで、奥歯の噛み合わせが安定している症例に適しています。特に、歯を動かす範囲や移動量が小さい症例は部分矯正を検討しやすくなります。

前歯部分矯正の適応になりやすい歯並びの状態
  • 前歯の軽度の叢生(ガタつき・歯並びのズレ)
  • 軽度の空隙歯列(すきっ歯)
  • 前歯が1〜2本程度前後にズレている
  • 軽度の正中のズレがある
  • 奥歯の噛み合わせが安定している

一方で、骨格的な出っ歯や受け口、重度の叢生、奥歯を含めた噛み合わせの調整が必要な場合は、前歯だけの部分矯正では対応できないことがあります。症例によっては全体矯正や別の治療方法が提案されます。

部分矯正だけでは対応しにくい主な症例
症例 部分矯正が難しい理由
骨格的な出っ歯・受け口 前歯だけではなく顎や歯列全体を考慮した治療が必要になる
重度の叢生 歯を並べるスペースの確保や大きな移動が必要になる
奥歯の噛み合わせのズレ 前歯だけを動かしても噛み合わせを改善できない
抜歯が必要な症例 歯列全体の移動を含む治療計画が必要になる場合がある

自分の歯並びが部分矯正に適しているかは、レントゲン撮影や口腔内スキャンなどの検査を受けて判断します。見た目だけでは治療範囲を決められないため、精密検査を受けたうえで前歯だけのマウスピース矯正で対応できるか確認しましょう。

重度の出っ歯でマウスピース矯正を検討している方は、マウスピース矯正で対応できる出っ歯の範囲も確認しておきましょう。

マウスピース矯正で前歯だけを治す費用相場

マウスピース矯正で前歯だけを治す際の治療費用相場

前歯だけのマウスピース矯正を検討するときは、治療費の総額を確認することが大切です。基本料金だけでなく、精密検査・追加アライナー・リテーナーなどの費用まで把握しておくと、カウンセリングで見積もりを比較しやすくなります。

全体矯正にかかる費用相場については、マウスピース矯正全体の料金をまとめた記事で詳しく解説しています。

前歯だけのマウスピース矯正にかかる料金目安

マウスピース矯正で前歯だけを治す場合の費用は、15万〜40万円程度が目安です。治療する歯の本数や移動量によって差があり、軽度の症例ほど費用を抑えやすい傾向があります。

前歯部分矯正の費用目安
治療内容 費用目安
軽度の前歯矯正(数本・移動量少) 15万〜25万円程度
中程度の前歯矯正(複数本・スペース調整あり) 25万〜40万円程度
全体矯正への移行が必要な場合 60万〜100万円程度

費用は、使用するマウスピースの種類や料金体系によっても異なります。クリニック独自の部分矯正プランや、治療できる歯の本数を限定したプランでは、料金が抑えられている場合があります。

見積もりを受け取ったら、基本料金に含まれる範囲を確認しましょう。精密検査・装置代・通院時の調整料まで含まれているかを見ると、治療完了までの総額を比較しやすくなります。

前歯だけのマウスピース矯正に含まれる費用と追加料金

前歯部分矯正では、クリニックによって料金に含まれる項目が異なります。基本料金が安く見えても、検査費やリテーナー代が別料金になる場合があるため、総額で確認することが大切です。

前歯部分矯正の費用に含まれる項目と追加費用の例
  • 精密検査費用(レントゲン・歯型スキャン):3,000〜5,000円程度が別途かかる場合あり
  • マウスピースの追加製作費:治療計画の変更時に発生することがある
  • リテーナー(保定装置)費:矯正完了後に別途2万〜5万円程度かかるケースあり
  • 通院調整費:パッケージ外の場合は1回あたり3,000〜5,000円程度
  • 虫歯・歯石除去など前処置費用:矯正開始前の口腔内治療費

カウンセリングでは、提示された金額が税込みの総額かを確認しましょう。追加アライナーやリテーナー、通院時の調整料が別途必要かまで書面で確認すると、治療後まで含めた予算を立てやすくなります。

前歯だけのマウスピース矯正で費用を抑えるポイント

前歯だけのマウスピース矯正で費用を抑えるには、必要な治療範囲を明確にすることがポイントです。さらに、装着時間を守って治療計画とのズレを防ぐと、追加アライナーによる費用増加を避けやすくなります

一括払いが負担になる場合は、分割払いやデンタルローンも選択肢です。ただし、分割回数によって手数料や支払総額が変わるため、月々の金額だけでなく最終的な支払額も確認しましょう。

前歯部分矯正で費用を抑えるための選択肢
  • 治療範囲を前歯に限定した部分矯正プランを選ぶ
  • 1日20〜22時間程度の装着時間を守り追加製作を防ぐ
  • デンタルローンや分割払いで月々の負担を調整する
  • 精密検査費・リテーナー費込みのパッケージ料金を選ぶ

費用の安さだけでプランを選ぶのではなく、追加料金が発生する条件まで確認することが重要です。治療範囲や装着ルール、追加アライナーの料金を初診時に確認しておくと、予定外の費用を抑えやすくなります。

前歯だけのマウスピース矯正治療にかかる期間

前歯だけのマウスピース矯正にかかる期間は、歯並びの状態や歯の移動量によって異なります。軽度の症例ほど短期間で終わりやすく、治療対象の歯が多い場合やスペース調整が必要な場合は期間も長くなります。

全体矯正に必要な期間は、前歯だけの部分矯正とは異なります。歯列全体を治療する場合の期間はこちらの記事で詳しく解説しています。

前歯だけのマウスピース矯正にかかる期間の目安

前歯だけのマウスピース矯正は、軽度で3〜6カ月程度、中程度で6〜12カ月程度が目安です。歯の移動量が少ないほど治療期間も短くなりやすい傾向があります。

前歯部分矯正の治療期間の目安
歯並びの状態 治療期間の目安
軽度の叢生・すきっ歯 3〜6カ月程度
中程度の叢生・スペース調整が必要な症例 6〜12カ月程度
矯正完了後のリテーナー期間 6〜24カ月程度

治療中は、担当医の指示に従って一定の間隔で新しいアライナーへ交換しながら歯を少しずつ動かします。必要なアライナーの枚数が増えるほど、治療期間も長くなります。

前歯矯正の治療スケジュール
段階 主な内容 期間への影響
治療開始前 精密検査・スキャン・治療計画の作成 歯並びや治療範囲を確認する
矯正期間 アライナーを順番に交換して歯を動かす 歯の移動量や必要枚数で期間が変わる
保定期間 リテーナーを装着して歯の位置を安定させる 矯正終了後も一定期間の管理が必要

矯正終了後は、リテーナーによる保定が必要です。矯正装置を外した時点で治療管理が終わるわけではないため、カウンセリングでは矯正期間と保定期間を分けて確認しましょう。

前歯だけのマウスピース矯正の期間を左右する歯並び

前歯矯正の期間に大きく影響するのは、歯を動かす距離とスペースの量です。移動量が大きいほど必要なアライナーの枚数が増えるため、治療期間も長くなります。

治療期間に影響する主な要因
  • 前歯の移動距離(ズレ・傾きの大きさ)
  • スペース確保のためのIPRが必要か
  • 治療対象となる歯の本数
  • 歯根や周囲の骨の状態

たとえば1〜2本の前歯にわずかなズレがある症例では、比較的少ない治療ステップで対応できる場合があります。一方、歯の重なりが強い場合は、スペースを確保してから歯を移動する必要があり、治療期間も長くなりやすくなります。

同じように見える歯並びでも、歯根や周囲の骨の状態によって治療計画は変わります。精密検査で歯の位置や骨の状態まで確認してもらうと、自分の症例に近い治療期間を把握しやすくなります。

前歯のみの矯正期間を短縮できるケースと長くなるケース

前歯矯正の治療期間は、マウスピースを1日20〜22時間以上装着し、交換スケジュール通りに進めることが期間短縮の基本です。装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、追加のアライナー製作が必要になり期間が延びます。

期間が短くなりやすいケース
  • 歯の移動量が少ない軽度の症例
  • 1日の装着時間を20〜22時間以上守れている
  • 定期的な通院チェックを欠かさず受けている
  • 口腔内の虫歯・歯周病がなく健康な状態で治療を開始できる
期間が長くなりやすいケース
  • 装着時間が不足し歯が計画通りに動かない
  • 追加アライナーの製作が必要になった場合
  • 治療中に虫歯・歯周病が発生し治療を中断した場合
  • 歯の移動量が当初の見込みより多かった場合

マウスピースは就寝中も含めて装着することが求められます。食事・歯磨き以外の時間はできる限り装着を続けることで、治療期間が計画の範囲内で完了しやすくなります。治療開始前に1日の装着スケジュールを具体的に確認しておくことで、生活習慣に合わせた管理ができる環境が整います。

前歯だけのマウスピース矯正に必要な通院回数の目安

前歯だけのマウスピース矯正では、初診から保定開始まで5〜8回程度の通院が目安です。治療開始後は4〜8週間ごとに通院し、アライナーの適合や歯の動きを確認する流れが中心になります。

前歯部分矯正の主な通院タイミング
通院タイミング 主な内容
初診・カウンセリング 歯並びの状態や部分矯正の適応を確認する
精密検査 レントゲン・口腔内スキャンなどを行う
治療開始 治療計画の説明を受け、マウスピースを受け取る
治療中 4〜8週間ごとを目安に歯の動きや適合状態を確認する
治療終了時 歯並びを確認し、リテーナーによる保定へ移行する

通院回数や間隔は、歯の移動状況や治療計画によって変わります。カウンセリングで想定される通院回数と受診ペースを確認しておくと、仕事や生活の予定と調整しやすくなります。

前歯矯正で期待できる効果と限界

マウスピース矯正で前歯だけの矯正で改善が期待できる例

前歯だけのマウスピース矯正は、軽度から中程度の歯並びの乱れに向いている治療です。すべての症例に対応できるわけではないため、改善できる範囲と対応できない範囲を治療前に確認することが大切です。

マウスピース矯正で改善できる前歯のお悩み

前歯だけのマウスピース矯正では、軽度から中程度の叢生やすきっ歯、わずかな正中のズレ、前歯1〜2本の傾きなどを改善できる場合があります。歯を動かす距離が短く、奥歯の噛み合わせを大きく変える必要がない症例ほど部分矯正に向いています。

前歯矯正で改善できる代表的な症例
  • 前歯2〜4本の軽度の叢生(軽いガタつき・重なり)
  • 前歯の隙間(すきっ歯・空隙歯列)の閉鎖
  • 正中のわずかなズレの修正
  • 前歯1〜2本の軽度の傾き・突出の改善

治療後の見た目を確認したい場合は、治療シミュレーションを提示しているクリニックもあります。カウンセリングで自分の歯並びに近い症例やシミュレーションを確認すると、治療後のイメージを持ちやすくなります。

前歯だけのマウスピース矯正では対応できない症例

前歯だけの部分矯正では、骨格や奥歯の噛み合わせに問題がある症例には対応できない場合があります。特に、重度の叢生や骨格的な出っ歯・受け口では全体矯正などが必要になることがあります。

前歯部分矯正では対応できない主な症例
  • 骨格的な要因を伴う重度の出っ歯・受け口・開咬
  • 奥歯の噛み合わせに問題がある場合
  • 歯を並べるスペースが大幅に不足している重度の叢生
  • 抜歯が必要な症例
  • 歯周病が進行している状態
部分矯正で対応しやすい症例と難しい症例の違い
比較項目 部分矯正で対応しやすい 部分矯正では難しい
歯並びの乱れ 軽度〜中程度 重度
治療範囲 前歯を中心とした限られた範囲 奥歯を含む歯列全体
噛み合わせ 大きな問題がない 奥歯を含めた調整が必要
骨格的な問題 大きな問題がない 顎の位置関係を含めた治療が必要

重度の叢生では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯や歯列全体の移動が必要になる場合があります。部分矯正だけで対応できるかは、精密検査を受けて歯並びや噛み合わせを確認してもらいましょう。

前歯だけのマウスピース矯正は治療のゴールを確認してから始める

前歯だけのマウスピース矯正では、前歯の見た目を整えることが主な治療目的になります。部分矯正では奥歯の噛み合わせや顎の位置まで改善できないため、どこまで歯並びを整えたいのかを治療前に決めることが大切です。

治療前に確認したいゴール
確認すること 具体的な内容
見た目 前歯のガタつきや隙間をどの程度まで整えたいか
噛み合わせ 前歯だけの治療で問題ない状態か
治療期間 希望する時期までに治療を終えられるか
症例イメージ 自分に近い症例やシミュレーションを確認できるか

クリニックの症例を見るときは、治療前の歯並びや治療範囲が自分に近いかを確認しましょう。見た目だけでなく、治療期間や使用した装置なども確認すると、治療後のイメージを具体化しやすくなります。

前歯のマウスピース矯正に向いている人・向いていない人

前歯だけのマウスピース矯正は、歯並びの状態と生活習慣によって向き・不向きが分かれます。部分矯正に適した歯並びか、装着時間を守れる生活かを治療前に確認しておきましょう。

前歯だけのマウスピース矯正が向いている人

前歯だけのマウスピース矯正に向いているのは、奥歯の噛み合わせが安定している人で、前歯の乱れが軽度から中程度に収まっている場合です。歯列全体を大きく動かす必要がない症例ほど部分矯正を検討しやすくなります。

前歯矯正に向いている人の特徴
  • 奥歯の噛み合わせに問題がない
  • 前歯の叢生・すきっ歯・傾きが軽度〜中程度
  • 治療期間を短く抑えたい
  • 全体矯正の費用・期間の負担を避けたい
  • マウスピースを指示された時間装着できる生活習慣がある

マウスピース矯正では、毎日の装着時間を守る自己管理も必要です。食事や歯磨きの後に再装着する習慣を続けられるか、治療開始前に生活リズムを確認しておきましょう。

前歯だけのマウスピース矯正が向いていない場合の代替治療

前歯部分矯正が適応外の場合は、全体マウスピース矯正・ワイヤー矯正・外科的矯正などが選択肢になります。歯並びや骨格の状態によって適した治療方法は異なるため、精密検査を受けて比較しましょう。

部分矯正が難しい場合の代替治療の比較
治療法 特徴 主な適応
全体マウスピース矯正 全歯列を対象に透明装置で矯正 前歯だけでなく歯列全体の調整が必要な症例
ワイヤー矯正 ブラケットとワイヤーで歯を動かす 複雑な歯の移動が必要な症例
外科的矯正 顎の骨への外科治療と矯正を組み合わせる 骨格的な問題を伴う症例

前歯部分矯正が適応外でも、別の治療法で改善できる場合があります。カウンセリングと精密検査を受け、部分矯正・全体矯正・その他の治療法から自分の症例に合った方法を提案してもらいましょう。

前歯のマウスピース矯正治療の流れと注意点

前歯だけのマウスピース矯正は、カウンセリングから保定まで複数のステップに分けて進みます。治療開始前に全体の流れを確認しておくと、各段階で何を確認すべきか把握しやすくなるため、治療計画を理解した状態で進められます。

前歯だけのマウスピース矯正を始めるまでの流れ

前歯だけのマウスピース矯正は、初診・精密検査・治療計画・マウスピース作製の順に進みます。精密検査の結果をもとに部分矯正で対応できるか判断するため、カウンセリングだけで治療方法が確定するわけではありません。

1

初診カウンセリング

歯並びの状態をおおまかに確認し、部分矯正の適応可否・費用の目安・治療期間の概要を説明してもらいます。この段階では精密検査前のため、正式な治療計画はまだ立案されません。

2

精密検査

レントゲン撮影・口腔内スキャンまたは歯型の採取・噛み合わせの確認などを行います。検査結果をもとに、歯の移動範囲や治療方法を決めます。

3

治療計画の確認と契約

治療後の歯並びや予定しているアライナーの枚数、交換スケジュール、総費用などを確認します。内容に納得したうえで契約へ進みます。

4

マウスピース作製・治療開始

治療計画に沿ってマウスピースを作製します。完成後は装着方法・交換間隔・注意事項の説明を受け、治療を開始します。

契約前には、治療後のゴールを確認しておきましょう。前歯だけをどこまで整えるのか、奥歯の噛み合わせには影響しない治療なのかまで把握しておくと、治療開始後の認識違いを防ぎやすくなります。

前歯だけのマウスピース矯正は装着時間の管理が重要

前歯だけのマウスピース矯正を計画どおりに進めるには、毎日の装着時間を守る必要があります。担当医から指示された時間を下回る状態が続くと、予定していた位置まで歯が動かない場合があります。

食事や歯磨きなど必要な場面でマウスピースを外し、終わったら早めに再装着します。飲食時の扱いについてはマウスピースの種類やクリニックの指示に従い、自己判断で装着時間を短くしないことが大切です。

治療中の装着管理のポイント
  • 担当医から指示された装着時間を毎日守る
  • 食事や歯磨きの後は早めに再装着する
  • 外したマウスピースは専用ケースに入れて保管する
  • 装着前に歯磨きを行い口腔内を清潔に保つ
  • マウスピースは指示された方法で洗浄する

装着時間を守ることは、追加アライナーや治療期間の延長を防ぐためにも重要です。アライナーに浮きや違和感がある場合は、自己判断で次のステップへ進まず担当医へ相談しましょう。

前歯だけのマウスピース矯正後はリテーナーで後戻りを防ぐ

前歯が目標の位置まで動いた後は、リテーナーによる保定を行います。矯正直後の歯は元の位置へ戻ろうとするため、治療後も歯並びを安定させる期間が必要です。

前歯矯正後に確認したいリテーナー管理
確認項目 主な内容
リテーナーの種類 取り外し式のマウスピース型や固定式などがある
装着時間 治療直後は長時間装着し、経過に応じて装着時間を調整する
保定期間 歯並びや治療内容によって必要な期間が異なる
定期検診 歯の後戻りやリテーナーの適合状態を確認する

リテーナーの種類や装着時間は、歯並びや治療後の状態によって異なります。矯正が終わった時点で管理をやめず、担当医から指示された期間はリテーナーを使用し、定期的に歯の位置を確認してもらいましょう。

前歯のマウスピース矯正でよくある疑問

前歯だけのマウスピース矯正を検討している方が抱きやすい疑問を、実際の治療の場面に沿って解説します。疑問を事前に解消しておくことで、カウンセリング時に治療の詳細確認に集中できる状態になります。

前歯だけの矯正は本当に効果がある?

前歯だけのマウスピース矯正は、軽度〜中程度の叢生・すきっ歯・わずかな傾きに対しては十分な効果が得られます。ただし、奥歯の咬み合わせや骨格的な問題を伴う症例には対応できないため、効果の範囲は部分矯正の適応症例に限られます。

部分矯正の効果は、治療前のシミュレーション画像で事前に確認できます。シミュレーションで治療後のゴールを確認した上で治療を開始することで、完了後の歯並びとのギャップを防ぎやすくなります。

マウスピース矯正で前歯だけ治すのは痛い?

マウスピース矯正の痛みは、新しいアライナーに交換した後の数日間に、歯に圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。ワイヤー矯正と比較すると痛みは弱く、交換から2〜3日後には軽減するケースが多いです。

痛みが強い場合は市販の鎮痛剤で対応できる程度であることが多く、日常生活に大きな支障をきたすほどの痛みはまれです。痛みが長引く・急に強くなるといった場合は、担当医に連絡して状態を確認してもらう必要があります。

前歯矯正中の日常生活に支障は出る?

マウスピース矯正は食事中に装置を外せるため、食事制限はなく日常生活への影響が少ない矯正方法です。食事・歯磨き・フロスの際は外せるため、矯正中の口腔ケアがしやすい点もメリットです。

透明なマウスピースは装着していても目立ちにくく、接客業・営業職・人前で話す機会が多い職業の方でも治療中の見た目への影響を最小限に抑えられます。発音への影響は装着直後に生じることがありますが、多くの場合1〜2週間で慣れます。

前歯だけなら市販のマウスピースで対応できる?

市販のマウスピースは歯科医師による診断・歯型の採取・治療計画の立案なしに販売されているため、個人の歯並びに合わせた設計ではなく、安全性・効果の保証がありません。むしろ咬み合わせのバランスを崩したり、歯や歯根にダメージを与えるリスクがあります。

マウスピース矯正は歯科医師が精密検査・治療計画・定期観察を行うことで初めて安全に歯を動かせる医療行為です。市販品での自己治療は歯並びを悪化させる可能性があるため、歯科医院での正規の診断と治療を受ける必要があります。

マウスピース矯正で前歯が動かないケースはある?

マウスピース矯正で歯が計画通りに動かない状況は、装着時間の不足・アライナーのフィット不良・歯の移動量が計画を超えていた場合などに起きます。この状態をトラッキングエラーと呼び、追加のアライナー製作や治療計画の修正が必要になります。

定期通院のタイミングでフィット感の確認と歯の移動状況のチェックを受けることが、トラッキングエラーを早期に発見する上で効果的です。予定の通院をすべて受診することで、問題が大きくなる前に軌道修正でき、治療期間の大幅な延長を防げます。

マウスピース矯正で前歯だけを治すなら押さえておきたいポイント

前歯だけのマウスピース矯正を検討するときは、適応条件・装着管理・クリニック選びの3点を確認することが大切です。部分矯正で対応できる歯並びかを治療前に見極めることで、治療開始後のミスマッチを防ぎやすくなります。

前歯のマウスピース矯正を成功させる3つのポイント
確認するポイント 具体的な内容
適応条件の確認 奥歯の噛み合わせが安定している
前歯の移動量が比較的少ない
※費用15万〜40万円・期間3〜12カ月程度が目安
装着管理の徹底 担当医から指示された装着時間を守る
定期通院を継続する
矯正完了後もリテーナーを使用する
クリニック選び 費用の内訳を書面で確認する
リテーナー費用の有無を確認する
追加費用が発生する条件を確認する

自分の歯並びが部分矯正に適しているかは、精密検査の結果をもとに歯科医師が判断します。カウンセリングでは前歯だけで治療できるか、全体矯正が必要になる可能性があるかまで確認し、自分に合った治療方法を選びましょう。

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