インビザラインとマウスピース矯正の違いを比較!費用・症例・選び方を解説

インビザラインと一般的なマウスピース矯正の違いを比べると、自分が重視したい治療範囲や費用、通院方法に合う矯正法を探せます。

ブランド名や料金だけで決めると、希望する歯並びまで治療できなかったり、追加費用や通院回数が想定とずれたりします。
インビザラインはマウスピース矯正の一種なので、別の治療法として比べるのではなく、対応範囲や治療計画、費用などを分けて見ましょう。

インビザラインの位置づけから一般的なマウスピース矯正との違い・費用・注意点・選び分けまで解説します。
歯列全体を治したいのか、前歯だけを整えたいのかを明確にしてから歯科医院へ相談すると、自分に合う矯正法を選べます。

目次

インビザラインとマウスピース矯正の違い

インビザラインはマウスピース矯正の一ブランド

インビザラインと一般的なマウスピース矯正では、採用するシステムや対応できる歯並びなどに違いがあります。
名称だけでなく 治療内容にも差があります。
両者の違いを分けて見ると、インビザライン独自の要素まで比較できます。

マウスピース矯正におけるインビザラインの位置づけ

インビザラインはマウスピース矯正の一ブランドであり、マウスピース矯正とは別の治療方法ではありません。

マウスピース矯正は、透明に近い着脱式の装置を使って歯を移動させる矯正方法の総称です。
インビザラインは、米国Align Technology社が提供するインビザライン・システムを使った治療を指します。

インビザラインと他のマウスピース矯正の違い
比較項目 内容
マウスピース矯正 透明に近い着脱式アライナーを使う矯正方法の総称
インビザライン Align Technology社が提供するマウスピース型矯正システム
他のマウスピース矯正 キレイライン矯正やOh my teethなど、別の製品・サービスを含む

インビザラインは、歯の移動計画からマウスピース型の矯正装置(アライナー)作製まで一連のシステムとして提供され、 マウスピース矯正全体とは分けて考えます。
インビザラインを選ぶか迷う場合は、マウスピース矯正を受けるかを決めてから、インビザラインと他ブランドを比べると、比較のズレを防げます。

他のマウスピース矯正ブランドと異なるインビザラインの3つの特性

インビザラインは、素材・歯に力を伝える機能・3D治療計画ソフトが一つのシステムとして提供されています。

マウスピース型の装置は、素材の弾性だけで歯を動かすわけではありません。
歯へ接着するアタッチメント、歯を動かす順番、移動量を設定するソフトウェアが組み合わさり、歯科医師が治療計画を調整します。

インビザラインで使われる主な技術は3つに分けられます。

インビザラインを支える3つの技術
  • SmartTrack素材:アライナーへ使われる独自素材
  • SmartForce機能・SmartStageテクノロジー:アタッチメントや歯を動かす段階を治療計画へ反映
  • ClinCheck Proソフトウェア:歯の最終位置やアタッチメント、IPRなどを3D上で調整

3つの技術はインビザライン独自の要素ですが、採用されているだけで治療結果が決まるわけではありません。
素材・機能・治療計画を一体で使う点が異なります。
インビザラインは、アライナー単体ではなく、歯へ力を加える機能や3D治療計画まで組み合わせて歯を動かすブランドだと分けて考えられます。

マウスピースで歯を段階的に動かす仕組み

マウスピース矯正は、少しずつ形が異なる装置へ交換しながら歯を移動させます。

歯に力がかかると、歯の周りの組織が少しずつ変化し、歯が移動します。
圧迫を受ける側では骨吸収、反対側では骨形成が進み、歯が新しい位置へ移動します。

治療は、計画した位置へ一度に歯を動かさず、複数枚のアライナーを使って少しずつ歯を移動させます。
インビザライン公式では、アライナーを1~2週間ごとに交換する治療過程が示されています。

マウスピース矯正で歯が動く流れ
1

歯の現在位置を記録する

口腔内スキャンや歯型、写真、レントゲンなどから歯列と咬み合わせを診査します。

2

移動させる歯と順序を決める

歯科医師が歯の移動量やアタッチメントなどを治療計画へ反映します。

3

複数枚のアライナーを交換する

計画された段階に沿って新しいアライナーへ交換し、歯へ継続的に力を加えます。

マウスピース矯正は、複数枚の装置を交換しながら歯を少しずつ移動させる治療です。
決められた装着時間と交換時期を守ります。
予定どおりに装着を続けると、各段階で加える力を維持でき、次の位置へ歯を移せます。

インビザラインは、マウスピース矯正の一ブランドであり、SmartTrack素材やSmartForce、ClinCheck Proなどを組み合わせて歯を段階的に動かします。
違いは治療法ではなくブランドの中身です。インビザラインとマウスピース矯正を別の治療法として比べず、他ブランドとの技術や治療計画の違いを見ると、 インビザラインを選ぶ理由が自分にあるかを見極められます。

インビザラインと一般的なマウスピース矯正の比較

インビザラインと他ブランドのマウスピース矯正では、 対応できる歯並びや治療計画、通院頻度、対象年齢などに違いがあります。
比較する項目を分けて見ると、自分が重視したい条件に合う治療を選べます。

対応できる症例の範囲と治療精度の差

インビザラインと他のマウスピース矯正は、対応範囲と歯の動かし方がブランドごとに異なります

マウスピース型の装置で扱える歯の移動量は、症状の重さだけでは決まりません。
抜歯の有無、奥歯を動かす距離、歯根の位置、骨格的な問題、補助装置の併用、歯科医師の治療計画まで関係します。

インビザラインには重度からごく軽度まで複数のパッケージがあり、別ブランドでは前歯中心のプランや対象歯数を限定したプランもあります。

対応範囲を比べるときに見る項目
比較項目 見る内容
治療する歯 前歯のみか、奥歯を含む全顎か
咬み合わせ 見た目だけでなく上下の歯の接触まで治療対象か
補助処置 IPR、アタッチメント、顎間ゴム、抜歯などを治療計画へ含められるか
経過の診察 計画と実際の歯の動きに差が出たとき、再スキャンや追加アライナーへ移れるか

見た目だけで決めず、対応できる歯並びの範囲を比べると、前歯だけを整える治療で足りるのか、奥歯やかみ合わせまで含めた治療が合うのかを分けられ、自分の歯並びに合う矯正法を選べます。

3D光学スキャンとクリンチェックによる治療計画の精度

インビザラインは、専用ソフトで歯の移動を3D表示できます。ClinCheckという治療計画ソフトを使い、歯をどの位置まで動かすかを歯科医師が調整します。

口腔内スキャナーから得たデータや歯型をもとに、歯科医師は歯の最終位置、移動の段階、アタッチメント、IPRなどを設定します。
ClinCheck Proには個別の歯や歯列弓を調整する3Dコントロールがあり、計画変更を画面上へ反映できます。

3Dスキャン自体はインビザラインだけの技術ではなく、別ブランドでも口腔内スキャンを採用し、インビザライン公式も治療計画の作成時にデジタルスキャンまたは歯の印象を使うと案内しています。

3D治療計画で区別したい内容
  • 口腔内スキャン:歯列の形をデジタルデータとして記録する方法
  • ClinCheck Pro:インビザラインの治療計画を作成・修正するソフトウェア
  • 治療シミュレーション:予定される歯の位置を画面上へ表示したもので、治療結果の保証ではない

2020年の研究では、インビザラインFullまたはTeenで治療した38人を対象に、ClinCheckで予定した歯の移動量と治療後のデジタル模型を比較しました。
全歯の移動をまとめた平均精度は50%で、移動方向による差も報告されています。

画面上の完成像だけを見るのではなく、治療中に確認できるかを先に見てください。
追加アライナーの条件も聞くと、シミュレーションと実際の歯の動きを同じものとして扱わずに済みます。

通院頻度と歯型取りの方法

通院頻度はマウスピース矯正全体で共通ではなく、ブランドと歯科医院で大きく異なります。

アライナーを自宅で交換できても、歯が予定どおり動いているか・装置が浮いていないか・咬み合わせへ問題が出ていないかは経過中の診察対象です。
対面診察を定期的に行うサービスもあれば、写真やビデオ通話を使うサービスもあります。

歯型取りには、口腔内を機器で読み取るデジタルスキャンと、印象材を使って型を採る方法があります。
デジタルスキャンでは歯列を画面上で確認でき、再度マウスピースを作製する場面でも、新しい歯列データを取り直して治療計画へ反映できます。

公式案内で示されている通院方法と歯型取りを比べると差が分かります。

インビザラインと他ブランドの通院方法と歯型取りの例
治療 通院・診察の例 歯型の採取
インビザライン 公式消費者向け案内では1~2か月に1回程度 デジタルスキャンまたは歯の印象
キレイライン矯正 2回目以降は契約方法や治療内容、提携院によって異なる 型採り・スキャンを実施
Oh my teeth 矯正開始後は定期通院を原則不要とし、オンライン診療を活用 初回に歯型スキャンを実施

対面で診てもらいたい人は診察間隔を、通院回数を抑えたい人はオンライン診療の範囲を見ます。
歯型取りでは、初回だけでなく、治療途中で再作製が必要になった際に再スキャンや再採取へ対応できるかも見てください。
通院方法と歯型取りをセットで比べると、治療開始後に想定外の来院や型採りをしなくて済みます。

治療期間の目安と対応年齢

治療期間と対象年齢は、マウスピース矯正のブランドごとに条件が異なります。

治療期間は歯を動かす量、歯の反応、装着時間、追加アライナーの有無などで変わります。
年齢についても、成人向けに対象年齢を定めるブランドと、混合歯列期の子ども向け製品を用意するインビザラインでは条件が異なります。

治療期間と対象年齢の公式情報例
治療 治療期間の案内 年齢の案内
インビザライン 口腔内の状態や治療計画により異なる 基本的に年齢制限なし。インビザライン・ファーストは一般に6~10歳の混合歯列期が対象
キレイライン矯正 約3か月~2.5年が目安 男性16歳以上・女性14歳以上
Oh my teeth Basicは平均3か月、Proは平均6か月 15歳以上で、永久歯への交換など複数条件あり

年齢条件を満たしていても、歯の生え方や歯ぐきの状態によって受けられる治療は変わります。
年齢と口腔内の状態を合わせて見ます。希望する治療の対象年齢を確かめたうえで診察を受けると、治療期間も含めて自分が受けられる矯正法を絞れます。

インビザラインと他ブランドは、同じマウスピース矯正でも、治せる歯並びの範囲、治療計画、通院方法、対象年齢が同じではありません。
奥歯やかみ合わせまで治したい人はインビザラインを含む全顎対応の方法、前歯中心で通院回数を抑えたい人は部分矯正やオンライン診療を扱うブランドまで比べると、 希望する治療内容に近い矯正法を絞れます。

インビザラインと一般的なマウスピース矯正の費用相場の違い

マウスピース矯正の費用はブランド名だけで決まらず、治療する歯の範囲、アライナー枚数、診察料、保定装置などで変わります。
装置代だけでなく治療終了までの総額を比べると、契約後の費用差を小さくできます。

一般的なマウスピース矯正の費用相場と内訳

一般的なマウスピース矯正は、前歯中心のプランほど費用を抑えた料金設定が見られます

インビザライン以外のマウスピース矯正は、治療する歯やアライナー枚数を限定した料金体系があります。
料金に診察料や保定装置が含まれるブランドもあれば、別途請求するブランドもあるため、装置代だけでは総額を比べられません。

2026年9月時点で公式サイトに掲載されている料金例を示します。

一般的なマウスピース矯正の公式料金例
ブランド 治療費 主な範囲
キレイライン矯正 99,000~495,000円 アライナー枚数に応じた4コース
Oh my teeth Basic 330,000円
Pro 660,000円
Basicは前歯の部分矯正
Proは上下24本

キレイライン矯正では初回検診費用、再診料、リテーナー費用が提携院によって別途発生します。
Oh my teethでは初診・再診やレントゲン検査などを治療費へ含む料金体系を案内しています。
料金を比べる際は、装置代・診察料・追加処置・保定装置の4項目のうち何項目が別料金かを先に確認すると、安い表示価格だけで選ばずに済みます。

インビザラインの費用相場と全顎・部分矯正の価格差

インビザラインは一律料金ではなく、部分矯正より全顎矯正の方が高額になる料金設定が多いです。

口腔内の状態、治療範囲、治療期間、歯科医院の支払いプランによって費用が変わるため、一律金額を示すのは難しいです。

歯科医院の公式料金例では、部分矯正と全顎矯正で数十万円の差があります。

インビザラインの公式医院料金例
治療範囲 料金例
部分矯正 330,000~440,000円
全顎矯正 880,000~990,000円

見積書は装置代だけでなく、精密検査、毎回の診察、追加アライナー、リテーナーの4項目を先に見てください。
4項目を含めた総額が希望予算内かを見ると、治療途中や治療終了後の追加費用まで含めて比較できます。

医療費控除の対象条件と分割払いの可否

歯列矯正は、治療目的なら医療費控除の対象となる場合がありますが、見た目を整える目的だけでは対象になりません。

国税庁は、年齢や矯正の目的からみて歯列矯正が社会通念上求められる場合の費用を医療費控除の対象としています。
インビザラインか別ブランドかではなく、矯正治療の目的が区分を左右します。

支払い方法も歯科医院やブランドで異なります。キレイライン矯正では、コース契約で現金、クレジットカード、デンタルローンを案内していますが、提携院によって利用できる方法が異なります。

費用面で先に見る3項目
  • 医療費控除:治療目的に該当するか
  • 分割払い:デンタルローンやクレジット分割へ対応しているか
  • 手数料:治療費とは別に金利・分割手数料がかかるか

国税庁によると、歯科ローンでは信販会社が立替払いした治療費が立替年の医療費控除の対象となり、金利と手数料は対象外です。
支払いを分けたい場合は分割方法を先に見て、医療費控除を使う場合は治療目的と契約年を見てください。
2段階で分ければ、月々の支払額だけを見て総支払額や控除対象を取り違えずに済みます。

インビザライン・マウスピース矯正の自由診療に関する注意
  • 診療区分:歯列矯正は原則として自由診療です。
  • 標準費用:一律の標準額はなく、歯科医院、治療範囲、追加処置で変わります。公式料金例は直前の費用表を参照してください。
  • 回数・期間:アライナー枚数、診察回数、治療期間は症例と製品で異なります。
  • 主なリスク:歯の移動に伴う痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯・歯周病、治療期間の延長、計画した歯の位置との差などが生じます。
  • 医療機器:インビザライン・ジャパンは、SmartTrackアライナーシートが歯科矯正用レジンとして認証され、ClinCheckソフトウェアが医療機器として承認されていると公表しています。別ブランドは使用材料や製造方法が異なるため、各製品の情報を歯科医院へ尋ねてください。
  • 別途費用:精密検査、再診、IPR、抜歯、追加アライナー、保定装置などが別料金となる歯科医院・ブランドがあります。

インビザラインと一般的なマウスピース矯正は、同じ価格帯で比べるのではなく、治療範囲と総額をセットで見ましょう。
前歯だけなら部分矯正の料金、奥歯やかみ合わせまで治すなら全顎矯正の料金を比べ、診察料・追加アライナー・保定装置まで含めて予算内に収まる方法を選んでください。
医療費控除や分割払いも含めて支払額を確認すると、 治療開始後に想定外の出費で困らずに済みます。

インビザラインと一般的なマウスピース矯正のメリットと注意点

インビザラインと一般的な矯正のメリットと注意点

インビザラインと一般的なマウスピース矯正は、装置の見た目や取り外しやすさだけでなく、治療できる範囲や自己管理の負担にも違いがあります。
利点と注意点の両方を比べ、治療中から保定まで続けられる方法を選ぶと、 途中で負担を感じにくい矯正治療を目指せます。

インビザラインのメリットと後悔しないための注意点

インビザラインは、目立ちにくく着脱できる点に加え、3D治療計画を使えます。
自己管理と適応範囲の確認が欠かせません。

装置は食事や歯磨きの際に外せるため、固定式の矯正装置より日常生活で扱えます。
ClinCheckでは予定する歯の位置や移動段階を3Dで表示し、歯科医師が治療計画を調整できます。

利点だけで選ぶと、装着時間を守れない、希望する歯並びがアライナーだけでは治療できない、画面上の完成像どおりに歯が動かないといった食い違いが生じます。
治療前にメリットと注意点をセットで見てください。

インビザラインの利点と注意点
利点 注意点
透明に近く目立ちにくい 決められた装着時間を患者自身で管理する
食事と歯磨きで外せる 外している時間が長いと予定どおり歯が動かない
3D治療計画を扱える 画面上の予定位置と治療後の歯の位置は完全には一致しない
複数の治療パッケージがある 骨格的な問題や歯の移動量によっては別の矯正法を併用する場合がある

インビザラインを選ぶ前は、1日の装着時間を守れるか、希望する歯並びまで治療できるか、計画どおり動かない場合に追加アライナーへ対応できるかを見ます。
見た目や着脱のしやすさだけでなく、自己管理や治療中の対応まで含めて比べます。

一般的なマウスピース矯正のメリットと注意点

一般的なマウスピース矯正は、前歯だけを整えるプランやオンライン診療を取り入れたサービスがあり、インビザラインより治療範囲や通院方法を限定したプランも選べます。
費用や通院回数を抑えられる点がメリットです。

インビザラインは全顎治療を含む複数の治療パッケージを扱いますが、一般的なマウスピース矯正には前歯中心の部分矯正へ特化したブランドもあります。
治療する歯を限定する分、全顎矯正より費用や治療期間を抑えた料金設定が見られます。

オンライン診療を取り入れたブランドでは、矯正開始後の来院回数を減らせます。
インビザラインは歯科医院で経過を診ながら治療する運用が多いため、通院回数を減らしたい人には一般的なマウスピース矯正のサービス内容が向いています。

インビザラインと一般的なマウスピース矯正の違い
比較項目 インビザライン 一般的なマウスピース矯正
治療範囲 全顎治療を含む複数のパッケージがある 前歯中心の部分矯正へ特化したブランドもある
費用 全顎治療では高額になる場合がある 治療範囲を限定した低価格プランもある
通院方法 歯科医院で経過を診ながら進める運用が多い オンライン診療を取り入れたサービスもある

一般的なマウスピース矯正は、前歯だけを整えたい人や、費用・通院回数を抑えたい人が比較できる治療です。
治療範囲を限定する分、奥歯やかみ合わせまで治せないブランドもあるため、自分の治したい範囲とプラン内容を比較して選びましょう

治療後の後戻りリスクと保定期間の重要性

インビザラインでも他のマウスピース矯正でも、歯を動かした後は保定装置で歯列を支える期間があります。

矯正直後は、歯の周囲の骨や歯肉などが新しい歯の位置へ十分になじんでいません。
保定装置を使わないと、歯が元の位置へ戻る後戻りが生じます。

日本矯正歯科学会は、移動終了後に通常1年以上、できるだけ毎日保定装置を使用すると案内しています。サービスによって装着方法は異なり、Oh my teethでは保定開始後3か月間を1日20時間以上とし、3か月を過ぎてから徐々に就寝時のみへ移す案内を出しています。

保定期間に見る内容
時点 見る内容
矯正終了直後 リテーナーの種類と1日の装着時間
数か月後 歯列の変化とリテーナーの適合
1年以降 装着時間を減らす時期と長期使用の方法

保定はインビザライン特有の追加治療ではなく、矯正方法を問わず歯列を維持するために行われます。
治療費を比べる際は、矯正装置の価格だけでなくリテーナー費用を比べる項目に追加し、治療終了時にいつまで装着するのかを確認してください。

インビザラインは治療範囲の広さや3D治療計画を重視する人、一般的なマウスピース矯正は前歯中心の治療や費用・通院回数を抑えたい人が比べられる治療です。
治療中から保定まで続けられる方法を選びます。
見た目や料金だけで決めず、装着管理・治療範囲・通院方法・保定まで含めて比べると、途中で続けられなくなったり、 治療後に後戻りしたりするリスクを減らせます。

自分に合うインビザラインとマウスピース矯正の選び方

自分にあったインビザラインとマウスピース矯正の選び方

装置を選ぶ前に、前歯だけを治したいのか、奥歯やかみ合わせまで治したいのかを決めます。装着時間を守れるか、対面診察を受けたいかも合わせて考えてください。
診察を受けて治療範囲を決めた後にブランドを比べると、価格や知名度だけで決めずに済みます。

歯並び全体をしっかり治したい人に向いている矯正

奥歯や咬み合わせまで治療したい人は、全顎の歯を治療対象にできるプランを優先してください。

前歯の見た目だけでなく、奥歯の位置や上下の咬み合わせまで変える場合は、治療する歯の範囲が広がります。
インビザラインには全顎を対象とするパッケージがあり、別ブランドにも広範囲を扱うプランがありますが、対応できる歯の移動は同じではありません。

全顎矯正で聞く3項目
  • 奥歯をどの方向へ何本動かす予定か
  • 抜歯、IPR、顎間ゴムなどの併用を予定しているか
  • 計画どおり動かない歯が出た場合に再スキャンや追加アライナーを使うか

歯並び全体を整えたい人は、前歯だけではなく奥歯やかみ合わせまで治療対象に含む方法が合います。
全顎に対応する矯正法を選び、治したい範囲を先に決めておくと見た目だけではなく、かみ合わせまで含めた治療を受けられます。

前歯だけ部分的に手軽に始めたい人向けのの矯正

前歯の軽いずれだけを整えたい人は、部分矯正の適応を診査したうえで前歯向けプランを比較します。

部分矯正では治療する歯を限定するため、全顎矯正より費用や治療期間を抑えられる料金体系があります。
インビザラインには前歯を対象とするインビザラインGoがあり、他ブランドにも前歯中心のプランがあります。

部分矯正を選ぶ前に、前歯だけを動かしてよい歯並びかを診査します。

部分矯正を検討できる条件と見直す条件
前歯向けプランを比べる条件 全顎治療も含めて診査する条件
前歯の軽度なガタつきやすき間が主な悩み 奥歯の咬み合わせにもずれがある
動かす歯が前歯周辺で完結すると診断された 抜歯や大きなスペース確保が求められる
部分矯正後の咬み合わせに問題がないと診断された 骨格的な問題が歯並びへ関係する

部分矯正は、前歯の軽いガタつきやすき間が気になり、奥歯やかみ合わせまで大きく動かす治療を求めない人に合います。
診査で部分矯正の対象とされた場合は、インビザラインGoや他ブランドの前歯向けプランを比べてください。治したい前歯に絞って治療を進められます。

自己管理や装着時間の順守に不安がある人の選択肢

装着時間を毎日守る自信がない人は、マウスピース矯正だけに絞らず固定式矯正も相談してください。

マウスピース矯正は自分で取り外せるため、食事や歯磨きでは扱いやすい反面、装着時間も自分で管理します。
毎日長時間の装着が求められ、使用状況によって治療への影響が変わる点が欠点です。

装着管理で比べる内容
  • 1日の装着時間を記録できるか
  • 食事後に再装着する習慣を続けられるか
  • 装着不足が続いたときに歯科医師へ相談できる体制があるか
  • 固定式のワイヤー矯正も治療法として提示してもらえるか

4項目のうち装着時間と再装着の習慣に不安が強い場合は、価格や透明性を先に比べるより、固定式矯正を含めて歯科医師へ相談してください。
自己管理の負担を見ないままマウスピース矯正を始めるより、毎日続けられる装置を選ぶ方が治療計画から外れるリスクを減らせます。

信頼できる歯科医師とクリニックを選ぶ判断基準

クリニック選びでは、ブランドの取扱実績だけでなく、診察・検査・治療計画・経過診察まで歯科医師が関与する体制を見てください。

マウスピース型矯正は、装置を渡して終わる治療ではありません。
治療前には歯列や咬み合わせを診断し、治療中には実際の歯の動きを見ながら計画の修正が求められます。

歯科医院で聞く4項目
  • レントゲンや口腔内診査を含めて適応を診断するか
  • 前歯だけでなく咬み合わせまで診査するか
  • 計画から歯の動きが外れた場合に再診・再スキャン・追加治療へ移れるか
  • マウスピース矯正以外の治療法も説明するか

4項目のうち説明されない内容がある場合は、契約前に追加で尋ねてください。
価格とブランド名を比べる前に診療体制を先に見ると、適応外の装置を選ぶことや、治療中の問題へ対応できない状況を避けられます。
インビザラインか別ブランドかという二択ではなく、診断した歯科医師が治療終了までどこまで関与するかまで含めて選んでください。

インビザラインと一般的なマウスピース矯正は、治したい範囲だけでなく、毎日の装着管理や通院方法、歯科医師の診療体制まで含めて選びます。
全顎を治したいなら広い範囲へ対応する方法、前歯だけなら部分矯正、装着管理に不安が強やすいなら固定式矯正まで含めて比べると、治療途中で無理が出にくくなります。

インビザラインとマウスピース矯正の違いを正しく理解して納得できる矯正治療を選ぼう

インビザラインはマウスピース矯正の一ブランドで、他ブランドとは治療できる範囲、費用、通院方法、治療計画などに違いがあります。
前歯だけを整えたい人と、奥歯やかみ合わせまで治したい人では、比べる治療法も変わります。

価格や知名度だけで選ばず、治療範囲、総額、通院方法、装着管理、保定まで比べてください。
全顎治療ならインビザラインを含む全顎対応の方法、前歯中心なら部分矯正、装着管理に不安があるなら固定式矯正まで含めて検討します。

治療法を決める前に歯科医院で診察と検査を受け、前歯だけで治療できるのか、奥歯やかみ合わせまで治すのかを歯科医師と決めてください。
治療範囲が決まってから矯正法を選びましょう。

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